World Interstitial Database

間隙性生物とは? ― What is Interstitial species ?

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砂浜で掘った穴で見られる間隙水.
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波打ち際周縁の間隙水.
砂浜で穴を掘ると水が湧き出しますが,この砂に含まれる水を間隙水(砂粒と砂粒の間にある水という意味)と呼びます.間隙水は,普段はヒトの目に触れませんが,海,湖,河川のような水を取り巻くように存在しているので,地球全体としては極めて大きな水界となります.水域と陸地の境界付近にある間隙水の環境は,潮位や雨水によって大きく変化します.また,そこでは基本的に日光は入らないので,一次生産をする生物は生育できません.しかし隙間水がつくる環境は,微小な水生生物にとって捕食者から身を守り,同時に外界で作られた食料となる有機物が豊富に堆積する環境でもあります.

間隙水中には,様々な微小生物が生きています.主に動物からなるこれらの生物を間隙性生物と呼びます.間隙水に独自の動物が生息することは一般にはあまり知られていませんが,これまでに全世界から20門を越える極めて多様な動物が報告されています.さまざまな動物が,砂粒と砂粒の間という極めて小さな世界に,いわば「ミニチュア」となって棲んでいるのです.

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環境間隙性生物のサンプリングの様子
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環境間隙性生物の生活場所とイメージ図